現地調査の風景/投稿者 SR営業真明【高知市外壁塗装専門キタペン】
2017.12.27 (Wed) 更新
こんにちは、営業の真明です。
今回は、私達がお客様のお家の状態を知る上で大変重要になる「現地調査」の風景についてご紹介したいと思います。
現地調査は、工事の質や塗装の仕上がりを左右する大切なポイントになります。
第一に、全体の費用を算出するため、どれだけの面積を塗替えるかといった基本的なことはもちろん、外壁やその周囲の傷み具合などから補修の範囲や必要となる部材や工数を割り出すといったためでもあります。
ほかにも足場を組んで作業するために隣家との間隔が十分かどうかなども調査のポイントになります。
もちろん、お施主様の希望や不安な部分はないかといったことを確認するための聞き取りもこの現地調査に含まれます。
では、具体的な調査内容は大別すると「建物調査」「聞き取り調査」に分かれています。
「建物調査」では、施工面積・現状の外装材・各部の劣化状況・施工環境をチェックしていきます。
1)屋根診断
高所撮影カメラを使用して屋根の状態を撮影します。
屋根の種類ごとの弱点をしっかり確認します。
塗膜剥離など劣化の度合いによっては、ハシゴを使って屋根に上り、薬品等を用いて塗膜調査をすることもあります。
屋根は建物の構造上とても重要な箇所となりますので、スタッフが責任を持って報告します。
2)シーリング材硬度測定
外壁目地や窓サッシ周りに使われているシーリング材は歳月が経つにつれ硬くなります。
ゴムが硬くなるのは致命的で切れや劣化の発生を促進させます。
建物内部への雨水の侵入を防ぐために、外壁塗装の際は、一緒にシーリング材の「打替え」もご提案しています。
3)クラック測定
写真のクラック測定では、幅約1.1mmのクラック(ひび割れ)が目立っています。
0.3㎜を超えるクラックは構造クラックと呼ばれエポキシ樹脂の注入等、下地の補修が不可欠となります。
0.1mm以下のクラックは、下塗り材でフィラーを刷り込み下地を調整します。
4)サイディング水分測定
塗膜の水分量を把握し、内部結露が起きてないかを測定します。
サイディングが直張り工法(2000年以前の建物)の場合は、サイディングに吸収された結露が原因となり、せっかく塗装をしても、塗膜の腫れや剥がれなどの不具合が発生する確率が高くなります。
5)タイル打診調査
タイルがしっかり付着しているがどうか音で判断する調査です。
もしきちんとタイルが付着していない場合は、他の場所の音と明らかに違う音がします。
高所でのタイル打診調査は足場の設置が必要となります。
6)サーモグラフィー調査
サーモグラフィー調査は目に見えない赤外線で家屋の状態を診断します。
その他、温度差を確認して漏水調査などにも使用します。
表面温度が高い金属材の屋根・外壁に、遮熱塗料や断熱塗料で塗装をした後の温度確認などにも使用できます。
「聞き取り調査」では、お施主様のご要望・ご予算などをもとに塗料のグレードや下地処理を決めていきます。
後日、その調査内容を分かりやすく表した「建物診断報告書」を作成して、ご一緒に確認していただきます。
ここまでが、「現地調査」の一通りの流れとなります。