いつもお世話になっております。
高知市の外壁&屋根塗装専門店キタペンショールーム営業、吉田です。
今回は塗料の種類を知って頂こうとブログを書いてみました。
ご自宅の外壁塗装をそろそろご検討しようとしている方へ
いざ外壁塗装についてネットなどで調べてみると・・・
シリコン塗料?ラジカル制御塗料?無機塗料?
塗料も種類が多すぎて、結局どれがどうなのか?
分からなくなってしまっている方に
分かりやすく塗料の種類のご紹介をさせていただきます。
アクリル塗料 【耐用年数約3年~5年】
アクリル塗料、今はあまり聞くことのなくなった塗料ですね。
ひと昔まえは、新築時や、中古物件の売却時などの耐久性のあまり問わない場面で
使われていました!
しかし最近では、中間グレードの塗料と塗料の金額があまり変わらないので
現在ではほとんど使うことのない材料です。
メリット
┗費用が安い(1㎡/1,000~2,000円)
メリット1つ目はまずは塗料の安さでしょう。
短期間で家を売却することが決まっている場合や
店舗などで、短期間で外壁の色替えを行うオーナー様などには
アクリル塗料の費用の安さはメリットになるでしょう。
┗カラーバリエーションが豊富である
メリット2つ目は、アクリル塗料は発色が良い事で知られています。
そのため塗装の際に、色の選択肢が広がり、ある程度思い通りの色が作れるが特徴です。
┗塗料の扱いやすさ
アクリル塗料のほとんどが希釈を必要としない1液型となっており、塗料を開けてそのまま塗装ができるので
素人の方でも使いやすい塗料です。扱いやすさゆえに、ホームセンターなどでDIY用で販売されている塗料は
ほとんどがウレタン塗料であったりしますし、プラモデルの塗装用塗料もアクリル塗料がほとんどです。
ので、扱いやすい事がお分かりいただけると思います。
デメリット
┗紫外線に弱い
アクリル塗料の1番のデメリットと言われる点、紫外線によってラジカル(劣化因子)が発生しやすく
塗料の組織が破壊されるため劣化が早く進みます。
1年~3年で、つや・光沢が失われてきたり、色あせが起こってしまいます。
そのような症状が発生すると塗料の機能が十分に発揮されなくなってしまいます。
┗塗り替えサイクルが早くなる
一般的なアクリル塗料は耐用年数3年~5年程度での塗り替えが推奨されています。
3年~5年で次の塗装をしなければならないという事は、いくら塗料が安くても
足場代・手間代などのことを考えると、コストパフォーマンスが悪すぎますので
一般の方が、ご自宅の塗装でアクリル塗料を使用する事に関しては
正直あまりおすすめできません!!
○アクリル塗料の代表的な商品
┗日本ペイント タイルラック水性トップつや一番
日本ペイントから販売されているアクリル塗料です。
水性塗料なので、塗料の嫌なニオイもしません・防火性にも優れていて比較的扱いやすい塗料です。
┗関西ペイント アレスアクアグロス
関西ペイントから販売されているアクリル塗料です。
水性反応硬化型塗料という事もあり、速乾性に優れている為
作業の効率性が高い塗料です。
アクリル塗料の中にはこんな例外もあります!!
オーストラリアの塗料メーカー、アステックペイントが販売しているピュアアクリル
この塗料はアクリルと名の付く塗料ですが、アクリル塗料とは全くの別物です。
通常のアクリル塗料の中に含まれる不純物をできる限り、取り除いた塗料で
塗料の中でも、高級な塗料の部類になり、耐久性も15年~20年の高耐侯な塗料です。
補足として、ピュアアクリルのメリット・デメリットをお伝えします。
メリット
┗高い弾力性
ピュアアクリルの1番の特徴は、通常の塗料は塗装をして乾燥をしていくと硬化現象という現象によって
固くなっていきますが、ピュアアクリルの場合、ゴムのように伸びるという特徴がありますので
お家の揺れなどに追従して、塗膜が建物を守ってくれます。
┗塗膜の寿命が長い
塗料の耐久年数が、15年~20年と比較的耐久年数の長い塗料といえます。
デメリット
┗汚れが付きやすい
メリットで説明した、ピュアアクリルのゴムのような性質ゆえに
汚れが、付着しても落ちにくく立地条件的に汚れの付きやすい、交通量の多い道路沿いのお家
カビコケが付きやすい立地では大きなデメリットになるかもしれません。
┗塗装費用が高い(1㎡/4,000~5,000円)
特殊な塗料なだけに価格は、高めになってしまいます。
塗料の流通量が多くないので、1缶当たりの単価が少し高いというのが現実です。
まとめ
アクリル塗料は、一部の例外を除いて、塗料自体の寿命が短い物がほとんどです。
長期的に、住まわれるお住まいでの、塗替え用塗料として選ぶのは決してコスパがよい物とは正直言い難いです。
但し用途を限った上で、利用するには決して悪い塗料ではないと思いますので、この内容を見ていただいた方には
使用する場所や用途を、考えた上で塗料選びすることをお勧めいたします。
ウレタン塗料 【耐用年数約5年~8年】
ウレタン塗料、この塗料も最近あまり聞くことのなくなった塗料です。
これもアクリル塗料と同様で、コスパがお世辞にも良いとは言えません。
ウレタン塗料も最近では、中間グレードの塗料と塗料の金額があまり変わらないので
ほとんど使うことのない材料です。
メリット
┗塗装の費用が安い(1㎡/1,300~2,000円)
アクリル塗料と同様で、短期間で家を売却することが決まっている場合や
店舗などで、短期間で外壁の色替えを行うオーナー様などには
ウレタン塗料の費用の安さはメリットになるでしょう。
┗弾力があるためひび割れに強い
ウレタン塗料のメリットは、弾力性が高いものが比較的多いのが特徴です。
軽度のひび割れが発生しても、塗膜が柔らかく動いてくれるため、割れを抑止することができます。
デメリット
┗塗り替えサイクルが早くなる
一般的なウレタン塗料は耐用年数5年~8年程度での塗り替えが推奨されています。
5年~8年で次の塗装をしなければならないという事は、いくら塗料が安くても
足場代・手間代などのことを考えると、これもコストパフォーマンスが悪すぎます
一般の方が、ご自宅の塗装でアクリル塗料を使用する事に関しては
正直あまりおすすめできません!!
┗密着性・防水性が高い為膨れる可能性がある
ウレタン塗料の密着性の高さが裏目に出ると、
何らかの原因で水が塗膜の内側に侵入した際
通気性が悪いので塗膜内部で水分がたまり、「膨れ」が発生してしまう可能性があります。
○ウレタン塗料の代表的な商品
┗日本ペイント 1液ファインウレタンU100
日本ペイントから発売されているウレタン塗料です。
厚みのある塗膜がつきますので、多少の傷等は塗膜の厚みで隠せる傾向にあります。
塗る場所を選ばず幅広い場所に使用できます。
┗関西ペイント カンペ1液MレタンHG
関西ペイントから発売されているウレタン塗料です。
1液塗料で、使いやすく作業性の良い塗料です。
塗膜物性性能に優れ、平 滑で均一な塗膜が形成されます。
まとめ
ウレタン塗料は、塗料の種類も以前に比べ増えてきた、最近では使う事が少なくなってきた塗料の種類です。
ウレタン塗料は他の塗料に比べて、塗膜の寿命が短い物がほとんどです。
長期的に、住まわれるお住まいでの、塗替え用塗料として選ぶのは、決してコスパがよい物とは正直言い難いです。
但し、用途を限った上で、利用するには決して悪い塗料ではないと思いますので、この内容を見ていただいた方には
使用する場所や用途を、考えた上で塗料選びすることをお勧めいたします。
シリコン塗料 【耐用年数8年~12年】
この塗料種類は最も定番な塗料とも言えます。
以前は、塗装をされる方の約8割が、シリコン塗料でされており
なぜだか皆さん、塗装は10年に1回と認識されている方が多いのも
このようなシリコン塗料で塗装されている方が、大半でしたので
塗装は10年に1回という情報が広まったのかもしれませんね。
今のみたいに、スマホですぐ調べたりすることも少なかったころですと
お客様から、『高耐侯な物でしたい』『フッ素塗料で』などのご要望がなければ
シリコンで塗装のお見積りを出すのが
一般的だった事も、この背景にはあるでしょう。
シリコン塗料に関しては、今でも使う事も多い塗料ではありますが
今は、以前と比べて、高耐侯な塗料も各メーカーさんのラインナップに増えましたし
シリコン以外の塗料でも、比較的安価で高寿命な物も増えてきたので
シリコン以外の塗料を検討する方も多くなってきました。
それと補足としてですが、塗料の名前の中に『Si』と入った物はシリコンという意味なので
塗料選びの時にチェックしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに『U』はウレタンで、『F』はフッ素である事が多いです。
メリット
┗塗装の費用対効果は得やすい(1㎡/2,000~2,500円)
シリコン塗料まで来ると、ほとんどが8年~12年の耐侯性ですので
ウレタン塗料やアクリル塗料に比べれば、費用に対しての耐侯性で見たときに
現実的になってきたかなと思います。
┗汚れがつきにくい
シリコン塗料は低電圧性という性質で
簡単に言うならば、静電気が発生しにくいに近い性質ですので
汚れが付きにくい特徴があります。
┗綺麗なツヤが長持ちする
シリコン塗料は基本的にツヤのある仕上がりですが
光沢保持率が大変高いので、シリコン塗料より下のランクにある塗料に比べて
ツヤが長持ちする事が、メーカーの実験でも確認されています。
デメリット
┗含有率によっては耐侯性が落ちる
シリコン塗料は、基本的にアクリルとシリコンを混合して製造していますが
「シリコンの含有率」に関する規定というのはありません。 既存製品のシリコン含有率は、
要するにウレタン樹脂の中にシリコン樹脂を1滴入れてもシリコン塗料と販売が可能であるという事です。
平均的に30~40%程はシリコン含有の物が多いです。
ただし塗料メーカーも、今の時代無数に存在しますので、この点は注意が必要かもしれませんね。
ちなみにこれは他のフッ素などのグレードでも何の規定はありません
さらに厄介なのは、含有量はカタログには記載されていないので
メーカーにしかわからないことがほとんどですので見極めも難しい事も問題です。
┗金額にバラつきがある
上記の内容で説明したように、含有量で変わるので
シリコン樹脂を多く含んだ塗料と少ない塗料では当然、金額にバラつきがあります。
┗劣化すると固くなるので割れやすい
シリコン塗料は、ほかの塗料に比べて乾燥後の塗膜が硬いものが多いです、
そのぶんやはりひび割れが起きやすい塗料と言えます。
シーリングの上などの動く部分では特に割れが発生しトラブルになるケースもあるので注意が必要です。
○シリコン塗料の代表的な商品
┗日本ペイント オーデフレッシュSi100Ⅲ
1液の水性塗料なので扱いやすい塗料です、
においも少ないのでシンナーのにおいが気になる方にはおすすめです。
┗関西ペイント コスモマイルドシリコンⅡ
硬化剤と混ぜて使用する2液性の塗料ですので、速乾性に優れ
密着性も高い為に、あらゆる素材に塗装できる特徴があります。
まとめ
シリコン塗料は、お住まいの塗替えで1番使われてきたランクの塗料です。
以前のように、足場も丸太の足場で、塗料以外の部分の費用がそこまで高くなかった時代ですと
使いやすかった塗料ではありましたが、法規制改定もあり足場は金属で組むことが義務化され
ガソリン代、人件費等が上がった現代では、あまり使いやすいと言える
物ではなくなってきたかと思います、その背景に今ではシリコン塗料より上のグレードの塗料の使用率が
上がってきているのも納得できると思います。
ライフスタイル的にそんなに高耐侯な物は必要としない方、定期的に塗替えをされる方には合いますし
高耐侯な物で、できるだけ塗装はもうしたくないとお考えの方は、合わないと思うので
塗料選びの際は、今一度お考えいただければと思います。
それでは、高知で建築塗装と雨漏りのことなら、地域No.1実績の北村塗装店におまかせください。
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